(将太さん)実家の和牛農家で 11 年働いたのち、今度は農家をサポートする側に立ちたいと思い1年前に起業しました。きっかけは、実家に研修に来ていた森木君との出会いでした。彼は実家が農家ではなく畜産農家を目指しているのですが、新規就農するには土地代や牛舎の建築、子牛の仕入れなど最低でも数千万の初期投資が必要です。最初からそんな負担を負わせたくないなという親心もあり、彼と一緒に何かできないかと考えていました。かたや、働き手が不足していたり夫婦経営で休みが取れない農家さんをたくさん見ていて、そこをうまくマッチング出来ないかなと模索していた時、「和牛定休型ヘルパー」というのがあること知り、さっそく視察にいって調査し、これを宮崎で実践しようと決意しました。
牛舎の掃除や餌やり、機械作業など真面目に取り組む森木君。時にはお子さん達とキャッチボールすることも。
(将太さん)畜産は生き物相手なので、年中無休です。昔はそれが当たり前でしたが、そのハードさが後継者不足にも繋がっている現状です。そこで畜産農家にヘルパーを業務委託して「定休」をとってもらおうという制度です。
(仁美さん)まず森木君をヘルパーとして受入れてくれる先を募り、4人の農家さんが賛同してくれました。この1年は農大に通いながら週数回7~8時間程度ヘルパー業務にあたってもらいました。この春からはうちの社員として働いてくれます。様々な農家さんのところでヘルパーをすることで技術の向上にもつながり、将来の独立の際にも役立つと考えています。
「森木君は大変真面目で、来てくれて助かっています。」と話す業務提携先の堂領勝さん(写真右)
・地域の農家に幅広く利用してもらえるよう実績を積み上げていく。
・牛の除角や機械オペレーター業務、初妊牛の育成販売など事業の枠を広げ、畜産全般のサポートを担う会社として発展させる。
・後継者のいない経営体からの承継などを視野に社員の新規就農モデルを立ち上げる。
従業員数:4名
事業内容:和牛定休型ヘルパー